半田山の建築士の日記

浜松市の半田山に自宅と事務所を構える建築士の日常と、ふれあういろんな人たちとの出来事や仕事の内容等いろいろ

著名建築家自邸見学

先日、チルチンびと仕様の研修会の後、
「地域主義工務店の会」顧問建築家の田中氏の自邸見学に行ってきました。

著名建築家自邸見学

場所は東京郊外の国立市の住宅街の中
郊外といっても浜松市とは地価がまるで違います。
おそらく坪100万から120万。
土地は20坪程度ですが、浜松の郊外なら100坪近い土地と同じ価値でしょう。

敷地をめいいっぱい使った計画をされていて、
2階建てでは容積率をめいいっぱい使っても必要な床面積を取れないところを、
半地下室を作って容積率緩和をして36坪ほどの床面積を確保していました。
道路斜線・高度斜線・北側斜線・高さ制限など厳しい規制を、
建築家の知恵と工夫でクリアーされています。

浜松や周辺地域で住宅を手がけることが多い私にはあまりないケースですが、
それでも土地が高めの地区で小規模な土地に大きく家を建てるケースの参考になりました。

著名建築家自邸見学
1フロアーを仕切らず計画されたの2階のLDK
屋根勾配に合わせたのぼり梁と垂木構造で傾斜天井を造り、
室内に柱を作らずにすむように棟木をトラスとしていました。
小さな空間を大きく使う工夫は本当に参考になります。

著名建築家自邸見学
細かい工夫は各所に見られます。
階段手すりを棚のように利用したり

著名建築家自邸見学
1階に庭を作れないので2階テラスに植栽を絡ませたり

このテラスはH鋼とグレーチングとワイヤーで無機質に作られていますが、
蔓性の植物を絡ませて緑のカーテンを作り出しています。
いい感じです。

著名建築家自邸見学
地下に作られた個室。
落ち着いて1人でゆっくりできる空間です。
コンクリート打ちっぱなしが、ロフト主義っぽくていい感じです。

1階はLDKと水周り、2階が寝室と個室というありきたりでない設計です。
私もたまに似たようなことを提案しますが、なかなか施主に受け入れられにくいですけど・・。

著名建築家自邸見学
地下室書斎
隠れ家っぽくていい感じ。

著名建築家自邸見学
ランバーコア合板で作った自作の椅子
1枚の板をパズルのように切り取って作ったようです

著名建築家自邸見学
最後に奥様手作りの料理でもてなしていただきました。

私のような地方の名もない建築士を著名な建築家が自邸を開放して見学させてくれて、
その上手作り料理でもてなしていただき感激しました。

ありがとうございました。

チルチンびとの会に入ってからこのような機会や勉強会が増え、
今までにない知識や発想がどんどん蓄積されていくのがわかります。

それを早く生かせるように、新しい施主と出会わないといけません。

ご依頼・ご質問お待ちしております。

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